※内容が込み入っているので、箇条書きを中心に纏める。
(1)カショギ氏行方不明事件報道の不可解な点
A)情報源 ・「情報筋」からの情報リークのみ ・遺体写真無し
※1第三者が確認した情報は「ゼロ」
※2情報筋は「トルコ」だけ、他情報はサウジからのみ
B)殺害方法 ・生きたまま切断 ・殴り合いで殺害 ・薬→殺害
※1プロが選択する手法がない。殺害だけなら事故偽装等簡単な手段がある。
※2総領事館内に異臭が有った等の報告がない。
生きたまま殺せば周囲は血だらけ。
C)死体 ・遺体は三つに切断し、総領事公邸へ運んだ
・総領事館の井戸で遺体発見
※1発見場所が異なる
※2殺害方法と遺体状況が異なる
D)Apple Watchについて
・Apple Watch→iCloud説 ・Apple Watch→iPhone説
※1iCloudに接続するためのwi-fi接続環境がない
※2総領事館内と道路では15m以上離れているためBluetooth接続は無理
※3そもそも機密話は電波塔届かない盗聴不可の「特別室」でおこなう
結論:現在報道されている情報は全て「意図的に流されたモノ」である。
Apple Watch絡みは、大衆向け目眩まし。
ほぼ確定なのは、カショギ氏が殺害されたことのみ。
(2)本事件のキープレイヤー達
国王派 ・サルマーン皇太子 ・国王
前国王派 ・前皇太子 ・ムクリン王子 ・逮捕された方々
トルコ 現政権と対立、イラン、カタールと良好
イラン 現政権と対立、オバマ政権と良好
米国 ・民主党(前国王と良好、経済政策失敗、中間選挙)
・共和党反トランプ派(主導権争い、石油利権)
・トランプ政権(サウジの露・中武器購入の阻止、石油減産歓迎)
(3)隠れた注目すべき事象
メシャル・サアド・M・アルボスタニ氏(31)死亡
自称サウジ空軍少尉、王室警備隊の警備員。
トルコの新聞は18日、「疑わしい自動車事故」によりリヤドで死亡したと報道。
オバマ政権が2016年イラン17億ドル支払い。
名目は、1978~79年にかけて発生したイラン革命「以前」からの経緯として「イランに対するアメリカの負債」の清算金。
イスラム国家となる前の、パーレビ国王時代に発生した「負債」の「元本+利息」が膨れ上がったものとの言い訳。
ジャーナリストであるジャマル・アフマド・カショギ氏の叔父アドナン・カショギ氏はサウジの武器商人で政商。共和党に太いパイプを持ち大量の献金をしている。ダイアナ妃と共にパリで事故死したドディ・アルファイド氏もアドナン・カショギ氏の甥。
カショギ氏自身、若い頃はイスラム原理主義に傾倒し、ウサマ・ビン・ラディンは友人。
(4)各プレイヤーの思惑
・国王派 完全に後手。国王は若干痴呆の傾向あり。
国王以外のスデイリー・セブン(6人)はサルマーン皇太子の扱いをどうするか。
・前国王派 復権。そのためにはサルマーン皇太子が邪魔
・トルコ 牧師返還を機に米国との関係改善、サウジとの関係改善、カタール問題
・イラン 米国との関係改善、サウジとの関係改善
・カタール 米国との関 係改善、サウジとの関係改善、日本の対米説得期待(拉致換金の人解放)
・米国 民主党 中間選挙勝利、トランプ降ろし、中東石油利権
共和党反トランプ派 トランプ降ろし
トランプ政権 サウジのロ・中武器購入の阻止、国内石油産業育成
(5)米中間選挙動向とサウジの件の動機
報道では上院は共和党優勢、下院は民主党優勢だが、上下院とも共和党が取る可能性が高いと分析。
少なくとも「トランプ大統領が負ける」事は無い。
民主党はカバノー判事任命でセクハラ疑惑を仕掛けたが失敗。
仕掛け人である民主党女性議員の重鎮、ダイアン・ファインスタイン上院議員は5年前まで中国人スパイを20年近く補佐官として雇用していた人物。
その後、カバノー氏の性的暴行疑惑に関する証言が嘘だった可能性が浮上してきている。
トランプ政権を支えているのは好調な経済と「株高」なので、民主党は株価を暴落させルための仕掛けをしているが、効果が今ひとつ。
サウジの件も含め、NYダウ株価と時系列を掲載する。
(内容については各自自己判断で)